Amazon.co.jp カスタマーレビュー(2件)
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(2005-03-20)
「愛」というもの
小学生の頃から、サトクリフが好きでした。大人になってから出会ったこの本によって、サトクリフの本の魅力の根本を知ったように思います。
「愛」というものは、説得力を持って語ることが大変難しい物だと思いますが、この本は見事に本当の「愛」というものを読み手に目に見える形で教えてくれます。
この本が出版されたとき、私は流産をして心身共に変調をきたしていました。読み終わったときには涙が止まりませんでした。本物の愛があれば、必ずまた巡り会えるというこの本のおかげでそのショックから立ち直ることができました。
人が生きるということの意味、愛するということの意味、それらのすべてがこの短い本にすべて書かれていると私は思います。
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(2001-11-18)
サトクリフ珠玉の掌編
サトクリフといえば、イギリスを舞台にした壮大な歴史物を、いきいきと描き出す作家というイメージがある。わたしもつい最近「第九軍団のワシ」「銀の枝」「ともしびをかかげて」などの大作を次々に読んだ。そしてこの「子犬のピピン」に出会った。小さく、短いお話。誰にでも、小さな生き物を愛し、彼らがまるで自分とたましいを分け合っているように感じた経験があるのではないだろうか。そして、その彼らと別れるときにはまるでたましいが引き裂かれるような深い悲しみを体験する。しかし、それほどまでに強い絆を持ったからこそ起こりうるかもしれない物語。奇跡のような、深い愛に根ざした不思議なことが。わたしもかつてそうして小さな命と別れたことがあった。同じ体験を共有するものとして、サトク!!リフのこの祈りにも似た愛の話に涙があふれるのを止められなかった。