Amazon.co.jp カスタマーレビュー(2件)
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(2008-02-25)
ペット以上の存在。
版画家、山本容子。アーティストと呼ばれる分野に属する人だと思うのだけど表現者っていうのは、自分の分野のみならず、表現することに関して長けているのではないかなぁとしみじみ思わされた一冊。山本さんの作品も十分に楽しめますが、文章もまたとても素敵でした。
ちょっとだけすごいタイトルだなと思ったのですが、タイトルの秘密が分かり納得。読み進めていくうちに、おもいがけず号泣してしまったほど。"私"と犬との生活が綴られているだけなのに、そこから感じられる思いが深くて、とても感動しました。犬好きのひとには私以上に響く作品ではないかと思われます。
自分の置かれている環境・状況によってもこんなに犬との暮らしって変わるものなのだな・・・と思いました。愛犬ルーカスが出てくる作品は前にも読んだことがあるけど、今再び読み返してみるとまた違った読み方ができそうです。
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(2006-11-24)
銅版画に見る犬の系譜
著者は銅版画家。版画の性質上ものごとを反転させてみることが多いとか。そしてはたと気づきます。Dogを反対から読めばGodになるということに。そう、犬は神様なのです。
子供のころから「犬を切らしたことがない」暮らしをしてきた著者にとって、犬はときに兄弟であり、同志であり、教師のようでもあります。そんな歴代の犬の系譜をエッセイと銅版画でたどった本です。
ことに3年前に亡くなったルーカスとの思い出のエピソードの数々からは老いに対する姿勢を犬に学ぶことができるように思います。不自由な体になっても、抗わずにそれを受け入れ、自分にできることを工夫してやり、最後まで誇り高く生きたルーカス。ルーカスの中に(そしてもちろん人間にも)備わっている自然の力強さと知恵を見たような気がします。
そして共に過ごした犬たちをモデルにした銅版画作品はどれも素晴らしく、生きることへの情熱に満ちてます。一冊でエッセイと銅版画集の両方を堪能できるステキな本です。