犬連れバックパッカー―シェルパ斉藤と愛犬ニホの旅物語 新潮文庫
「息子のクリスマスに、子犬をあげよう」田舎暮らしを始めたシェルパ斉藤がそう思いついた瞬間から、冒険は始まった。大阪からベビーカーに乗せて八ヶ岳の麓に連れ帰り、最北の島、礼文・利尻、さらに伊豆大島横断、思い出の松本、紀伊半島…。日本全国を一緒に野宿して旅するうちに、弱々しかったニホは、逞しいアウトドア犬に成長していく。心温まる、愛と感動のバックパック紀行。

斉藤 政喜(著)
文庫; 316p; 15x10.6cm
新潮社(2004-06)
\540 (税込)
Amazon.co.jp カスタマーレビュー(4件)
おすすめ度

(2008-03-04)
ニホ、自然、大地、大切な時間、そして人の優しさ
筆者のことを何も知らず、手にとりました。
決して幸せな誕生とはいえない環境で6ヶ月育ったであろうニホは筆者と家族の愛情と大自然の中ですくすくと育し、バックパッカー犬としてたくましくなっていきます。
犬を飼う、犬と暮らすということは、かけがえのないパートナーを得ることになるわけですが、ここに登場する方々は犬との暮らし方に一家言もっており、そしてみなさんが大自然の中で暮らすことを実践しています。
文中エピソードとして出てくるペットショップのニホに対する店員のネガティブにも捉えられる発言は、都会で暮らすことや、犬と一緒に暮らすことの難しさや価値観の違いがある中でどうしていくべきかを考えさせられました。
また、筆者が何度もそのエピソードを出すのは、そういったある面での常識は看過できないものであり、生き物も我々も一緒に自然に無理をせず生きていくことの大切さを伝えたいからなのだろうと感じました。
それにしてもここに出てくる人はあったかいやさしい人ばかり。うれしくなります。
旅はすばらしいです。
テントでの宿泊は寝る直前まで外の空気、星のまたたき、草の匂い、虫の鳴き声を五感で感じることができ、それは至福の時間です。
TVも騒音も余分なものはなにもありません。
そんな旅にニホがそばにいて、自分を愛し信頼してくれている。
こんな幸せは他にあるでしょうか。
ちょっと夢かも。でも、遠くはない夢だね。
おすすめ度

(2005-12-09)
犬好き男性にはお勧めかも
確かに読んだ限りでは、ニホちゃんは著者とその家族と出会って幸せに暮らしているように見受けられます。
でも、幼いうちに引き取ってすぐにベビーカーに乗せたり、駅員さんなどと交渉して電車に乗せてもらったりしながらでも、自宅まで「旅」させたのはなんだかまだ無理があったように感じました。
立ち寄ったペットショップの店員さんからの忠告は実際著者にとってはなんのアドバイスにもならなかったわけですが、その後のその店員さんからもらったメッセージに部分は特にここに載せなくても良いのではと思いました。(その店員さんも素人ではないわけですし、結果的には彼女の言うことは著者の考えと一致しなかったにしろ、彼女なりの理論があったのだと思います。)
著者は飛行機にニホちゃんを乗せて北海道まで旅をしたり、著書の中で海外に犬連れで旅した方の体験談なども載せていますが、一飼い主(人間)の立場として、やはり犬(中、大型犬)を飛行機の貨物室に乗せて旅をさせるのはかわいそうな気がするのは私だけでしょうか。
男性で犬好きの方なら楽しんで読める1冊だと思います。
おすすめ度

(2004-08-22)
犬好きには必読の書
〜ゴールデンリトリーバーと猫を連れてキャンプに出かける夢を持っているうちの主人。その参考になれば…と、軽い気持ちで買い求めたのですが、虐待されていたニホちゃんが著者と出会い新しい家まで旅行するところで、本に感情移入して、すっかりのめり込んでしまいました。数日は初めの章を繰り返し繰り返し読んでいたほどです。
〜〜
ニホに出会えた家族は世界一幸せだとおっしゃってますが、人間の愛情を感じながら生活しているニホちゃんこそ、幸せをかみしめていることでしょう。
アウトドア派じゃなくても、すべての犬好きの方々に読んでいただきたい本です。心の底からあたたかい気持ちにさせてくれます。〜
おすすめ度

(2004-07-13)
いつかこんなたびがしたい!
著者のバックパッキングの体験談が著者の視点からと同時に犬のニホの視点から描かれているところが気に入りました。著者はある日個人売買でゴールデンレトリバーを手に入れるのですが、のちに虐待を受けて病気であることを知らされます。それでも世の中一期一会、彼は犬にニホと名づけかわいがり、北は北海道から南は南紀勝浦まで、全国をいっしょに旅します。旅先でであう人との物語はまさに抱腹と感動の連続、この本は一読に値しますよ。
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