犬はきらい? わたしを変えたダメ犬サーシャの物語

猫好きだったエミリーは、幼い娘にせがまれて渋々犬を飼う羽目になった。わが家にやってきたのは、元野良犬のビーグル、サーシャ。愛らしく垂れた耳に、つややかな毛皮の、とてもかわいらしい犬だ。しかし、この外見にだまされてはいけない。サーシャは、スーパー野良犬だったのだ
エミリー ヨッフェ(著),佐藤桂(翻訳)
単行本; 312p; 18.8x13.2cm
早川書房(2007-10-10)
犬はきらい? わたしを変えたダメ犬サーシャの物語 表紙
¥ 1,400 (税込)
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Amazon.co.jp カスタマーレビュー(1件)
おすすめ度5(2007-10-14)
ようこそ、おしっこパーティーへ
サブタイトルからして「マーリー」の二番煎じかと思ったら全然違った。幼い娘にせがまれて犬を飼うことになったものの、著者が欲しかったボストンテリアは当の娘の猛反対にあい、あえなく断念。ビーグルレスキュー団体の斡旋で巡り合ったサーシャが家族の一員に加わったのだが・・。

子供にせがまれたとはいえ、実際に犬の面倒を見るのは一家の主婦である。自宅で仕事をしていることを差し引いても、すでにいる2匹の猫とサーシャ、家事子育てとかなり大変そうだ。ましてやサーシャはトイレを全く覚えない。名前を呼べば逃げてしまうし、すきあらば脱走する。とにかく子供以上に目が離せない犬なのだ。巨大トイレと化した家の床に這いつくばって掃除しまくる姿が目に浮かぶ。よいトレーナーに出会ってやっとサーシャが粗相をしなくなったと思ったら先住の猫たちが反乱でも起こしたようにトイレを失敗するようになった。

しかし彼女は母譲りの犬バカ遺伝子を少しずつ目覚めさせていく。ビーグルレスキューが保護したビーグルたちが里親に出会うまでの預かりボランティアを始めたのだ。こうしてヨッフェ家には入れ替わりたち替わり個性豊かなビーグルたちがやってくる。共通して言えるのは犬たちが、彼女の家でだけトイレを失敗するということ。「ようこそ、おしっこパーティへ」と看板でも掛かっているんじゃないかと著者はいぶかる。

その他にも犬関係のイベントや、麻薬探知犬の訓練所、高度先進医療を行う総合動物病院などを見学したり犬について改めて学んだりして犬バカ遺伝子は大きく花開いていくのだ。犬好きの人々から聞いた犬にまつわるびっくりするようなエピソードも満載。たとえば、飼い犬に引きずられて転倒して大怪我を負った飼い主とか、パン生地を食べてお腹で醗酵が始まり、破裂寸前になって開腹手術をする羽目になった犬とか。それでも世の犬バカたちは犬を愛することをやめないのです。

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