ペットと日本人 文春新書 (075)
犬猫の死に、精神科医のもとに通うほどの対象喪失反応を示す飼い主が急増している。日本人のペット観の底流を探る気鋭のルポルタージュ

宇都宮 直子 (著)
新書; 195p; 17.2x11cm
文芸春秋(1999-11)
¥ 693 (税込)
Amazon.co.jp カスタマーレビュー(1件)
おすすめ度

(2006-11-24)
ペットと向き合う必要
著者は医療や動物をテーマとするノンフィクション作家。かなり気骨を感じさせる人手、内容も重厚。
本書は、ペットロス、保健所で処分されるペットなどについて取材したもの。ペットと人間の関係における暗部をえぐり出しており、実に読み応えがある。
保健所で殺処分される犬猫が年間で70万匹にものぼるというのはひどい。実際に著者が処分の現場に足を運んでおり、凄惨な現場が描写されている。ペットロスにしても、そのせいで自殺してしまう飼い主の話など、深刻で解決しにくい問題が浮かび上がる。
ペットを飼うということは、なかなか責任の重いものなのだ。可愛いから、格好良いからと云った安易な気持ちでペットを買うと、大変なことになる。
ペットを飼おうと思っている人は、とりあえず、本書を読んでからにして欲しい。
日本における動物愛護の歴史について書かれた章も役に立つ。
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