Amazon.co.jp カスタマーレビュー(3件)
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(2008-02-19)
求めていた物語
巷に犬にまつわる本は多いですが、魂に深く入り込んでくる「話」って少ない。。
でもこの本は、やわな、雑貨的な本とは違います。
シベリアに暮らす、素朴で強く真っすぐな愛情を持ち続ける人々と、
彼らの美しい人間性にふさわしい、優れた犬・トヨンとの物語です。
トヨンは「働く犬」ですが、家族に愛されているという意味では、
今の日本の「ペット」と同じ。でも日本の窮屈な環境にいるわたしは、
こんなふうに犬と暮らせたら、こんなふうに
犬の能力を発揮させながら、傍らにいる人間としても成熟できたら、と思いました。
J.ヘリオット先生の本も好きなのですが、ヘリオットを愛に満ちた散文詩とすれば、
こちらは一大叙事詩。大人になって初めて読んだ本ですが、
出合えて本当によかった!と思いました。
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(2005-08-05)
極北の偉大なる善霊
冒頭の「犬のいるところには必ず人間がいる」という描写にノックアウト。氷と雪に閉ざされたツンドラ地帯に住む人々の物語です。過酷な環境の中に生きるグラン一家ですが、友人の老猟師が死の床で託した孫息子と子犬トヨンを迎えてから生活が一変します。
家族はもちろんのこと、家畜や犬や他人にも分け隔てなく愛を注ぐグランの生き方は素晴らしいです。無骨でたくましく、やさしいグランの元でトヨンは立派な猟犬に成長し、一家の危機を何度も救います。トヨンの中に老猟師の魂を見ているグランは彼を「我が家の守り神」と呼んでいます。
どんなに厳しい環境にあっても感謝する気持ち、人を思いやる心を持っているグラン一家や極北の人々に感動しました。すさんだ現代社会に生きていて、忘れがちな大切なものを改めてみつめることができました。どんなところにあっても犬は人を助けるためにそこに存在しているのです。
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(2003-05-18)
極北の自然に生きる人と動物の命のふれあい
子供の頃、何度も何度も読み返した作品です。
最初と最後に登場する、グランから話を聞く「私」(政治犯として流刑で護送される途中グランに出会う)と老いたトヨンとのふれあいも、グランとトヨンの長い物語の後だけになおさら感動を呼びます。
厳しい北国の自然の中で人も動物も真剣に生きています。
ロシアの北方民族の風俗も読んでいて非常に興味深いものがあります。
大人が読んでも十分読み応えがあり、深い感動を呼ぶ作品です。