ピカソと愛犬ランプ あるダックスフントの冒険
画家ピカソが晩年に飼っていたダックスフンド「ランプ」。ピカソの友人である写真家ダンカンがとらえた、ランプとピカソの親密で印象的なモノクロ写真を収録。天才芸術家の思いやりにあふれた姿が見えてくる心温まる一冊
デイヴィッド・ダグラス・ダンカン(著),菊池 由美(翻訳)
大型本23.4x17.8cm
ランダムハウス講談社(2007-07-28)
\2,625 (税込)
Amazon.co.jp カスタマーレビュー(1件)
おすすめ度
(2007-08-01)
芸術家に影響を与えた犬
生前ピカソと親交があった写真家による写真集。派手なガルウイングのベンツの助手席に乗せられてピカソの別荘を訪れたとき、ダックスフントのランプは運命の出会いをした。「こここそ地上の楽園」と思ったランプ。放浪に次ぐ放浪に飽きて、写真家と決別したランプはその日からピカソと共に暮らすことになる。運命のその日、ピカソは真っ白な皿にランプの絵を描いた。
すでにヴィラ・ラ・カリフォルニーに住んでいたボクサーのヤンや、やぎのエスメラルダともすっかり意気投合したランプ。ピカソを崇拝し、ジャクリーヌを慕い、子供たちのよき遊び相手にもなる。モノクロのプライベート写真の中のピカソはお茶目である。子供たちに仮面をかぶっておどけて見せるピカソ。彼の腕のなかにすっぽり抱かれて幸せそうなランプ。
うさぎを見たことがないランプのために、手近な紙でピカソが作ったうさぎのおもちゃ。それをくわえて振り回すランプの姿。(なんて贅沢!)パンツ一枚のピカソが紙のうさぎで犬と遊んでいる。以後、ランプはピカソの作品にも影響を与え、数々の作品に胴の長い犬が描かれることになる。ほのぼのとした家族風景を収めた多くの写真に加え、ランプをモデルにした作品も数点掲載されている。写真集を買っても、パラっと眺めて終わってしまうことが多いが、この一冊は長く手元に置きたいと思う。ドラマがあるから・・かも知れない。
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