子犬のカイがやって来て

ある日、清野家にラブラドールの子犬・カイがやって来た。老犬3匹との穏やかな生活は、この日を境に一変…。人気スタイリストの著者が、家で飼ってきた7匹の犬たちとの交流を、暖かい筆致で綴ったエッセイ。
清野 恵里子
単行本; 126p; 21.2x15.6cm
幻冬舎(2006-07)
子犬のカイがやって来て 表紙
¥ 1,365 (税込)
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Amazon.co.jp カスタマーレビュー(4件)
おすすめ度3(2007-09-10)
湘南ダディは読みました。
犬を飼うと家庭にはそれまではなかった、いろいろな不都合が生まれます。家族全員での旅行にいけなくなる(我が家のピレネーのような大型犬では特に)、家具や食器が予期せぬ破壊行為に遭遇する(新品や高価なものが狙われやすい)、人のベッドにあがってきて安眠を妨害する(翌日はゴルフで早起きという晩に限って)などなどです。
 それがこの本の作者の清野さんとそのパートナーのお宅にはなんと最高7匹のワン君が同居していたのですから、えらいことです。パトカーが何台も来てしまうような大騒ぎがあったり、ワン君と清野さんたちとの猛烈ににぎやかで、すさまじいばかりに無茶苦茶で、でもなんともホノボノとした日常が語られています。
犬をしかると「大変なことをしてしまって本当に申し訳ない」とばかりがっくりと首をうなだれ殊勝な様子で尻尾を落とす、それもこちらがコワイ顔をしているつかの間でといった記述が本文にありますが、全くその通りで彼ら、彼女達は人間の機嫌や感情を鋭く観察し、人同士の会話にも聞き耳をたてているのです。我が家の愛犬も私と家人との会話の60%は理解できているとおもいます。(私の奥様は私のいうことの25%は理解してくれず、25%は無視しますのでコミュニケーション度はやっと50%くらいです)
犬には人間がとうの昔に失ってしまった誠実とか健気さ、いたわりがしっかりDNAとして保持されていると思います。なかでもあの瞳、人を疑わない、心からの信頼をただよわせて穏やかで、時には言葉を語れないもどかしさに静かに耐えているようなあの瞳にみつめられると、こちらまで洗い清められるような気がすることがあります。
 スソアキコさんのイラストが大変に素晴らしく、この本を読むもうひとつの楽しみを味あわせてくれます。(ロングバージョンのレビューは http://shonan.qlep.com/のレジャー→エンタメでどうぞ)


おすすめ度5(2006-07-22)
犬好きの琴線にふれる本
子犬の悪戯でパトカーが6台も家に来てしまったり、にぎやかに7匹が同居していた時代があったりと、ここに描かれる犬との生活はなかなかにエキサイティングだ。飼い主たちが「まったくもうっ!」と言いながら目尻をさげているところなど、間違いなく犬バカ(親バカ)である。しかしその心情、私を含め、世の犬好きたちの多くの共感を呼ぶところで、読んでいて頬がゆるんでしかたがなかった。手のかかる腕白な犬たちとの生活ははたから見ればすさまじいが、苦労に勝る喜びに満ちて、人も犬も実に幸せそうだ。いま巷には「犬の飼い方」マニュアルが溢れるが、情報の多さに迷ったり、思うようにいかない現実に悩む飼い主も多いと聞く。そういう人にぜひこの本をおすすめしたい。しつけの手本にはならないが、元気が出ること間違いない。

おすすめ度5(2006-07-21)
早く帰って犬に会いたくなる本
帯にある、よしもとばななさんの「こんなに大変な思いをしても、どうしても彼らといたいのだ」という言葉が、全てを象徴しているように思う。愛犬が家にやって来た時を思い出してしまった。
主人公のカイはラブラドールレトリバー、我が家の犬は小型犬。けれども、犬を飼っている全ての人の気持ちが、ここで代弁されていた。特に大きなドラマはないのだけれど、読んでいて気持ちのよい一冊。
家に帰って犬と遊びたくなります。

おすすめ度5(2006-07-16)
カイ君に会いたい
犬好きで、犬に関する本に目がありません。健気な犬たちの感動の物語もいいけれど、この本は、犬と暮らす日常を描いて秀逸です。やんちゃなラブラドール・レトリバーの子犬が巻き起こす事件に、とにかく笑いました。悪戯のスケールの大きさは体重(40キロ、らしい)と比例するんでしょうか。その武勇伝も間違いなく面白いですが、もっといいのは著者がこれまで飼った歴代の犬たちのエピソード。柴犬、ハスキー、雑種、ゴールデンにラブラドールと、総勢7匹が一緒に暮らしていた時代もあるといいます。ユーモアをまじえて語られますが、犬と暮らしたことのある人には、身につまされることもいっぱい。数年前に先立った愛犬との別れがあまりにつらくて今は犬のいない生活ですが、悲しみに勝る喜びをくれたことを思い出し、胸が熱くなりました。

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