白い番犬チルー

我輩は、新米神主を飼い主に持つ、白い雑種犬チルー。まったく番犬らしいことはしていない…。神社の四季を通じて日本の魅力を再確認する飼い主と、無邪気で弱虫なチルーのちょっとおかしな風情ある毎日を綴る
岡田 桃子(著)
単行本; 192p; 18.6x12.8cm
幻冬舎(2007-12)
白い番犬チルー 表紙
¥ 1,365 (税込)
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Amazon.co.jp カスタマーレビュー(1件)
おすすめ度5(2008-01-19)
狛犬にあらず、生(なま)犬なり
白くてフワフワしているものがこよなく好き、という著者は神社に嫁いで新米神主になり、大阪は枚方の神社で神職に就いている。チルーは地域情報誌の里親募集でもらってきた白い犬。お札やお守り、注連縄つきの立派な犬小屋を持ち、陶器のお椀で食事をし、魚の頭をこよなく愛するニッポンの犬だ。

地域に密着した氏神さまの森を舞台に、チルーと神主の四季のつれづれがユーモアたっぷりに綴られている。四季折々の祭事や神事、神職の舞台裏などは興味深い。人形(ひとがた)があるんだから、「犬形」を作ろうと提案して却下された話。(却下された理由がとても素敵なのです。)著者の妄想の中の「純喫茶チルー」は爆笑もの。ドッグカフェなんてシャレたものではなくて、椅子の足をがりがり噛んで、歯と歯ぐきをきたえている凶暴な犬がいる喫茶店、お客様のドリンクや食べ物を犬が横取りする喫茶店・・なのだそうで、開店した暁には是非入ってみたい。

巻頭にはフルカラーのチルーの写真を使った「かるた」が、巻末には犬でも引ける「犬みくじ」がついていてこれがまた笑えます。「チルー」は沖縄の言葉で鶴を意味するそうです。お勧めのエッセイです。



ぷーちなび犬本