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おすすめ度

(2006-07-23)
少年の心に勇気の火をともす
基本的に児童文学が好きなので、時々めぼしいものを見つけては中古品を買いあさっている。
この本は小学中級からという本で、文字もさほど小さくなく、大人であれば20分もかからず読み終えてしまう本だ。
しかし、これほどの良書に出会ったのは久しぶりだ。
幼い少年が知恵を絞って生き抜こうとする強靭な意志は、育ての親である祖父から受け継がれたものだ。
そして最後まで勇気と希望を失わない姿勢。
レースのシーンも素晴らしい。
大人が読んでも自分が風雪の中を風を切って走り抜けている感覚に陥る。
レースの後半からすでに胸に熱いものがぐぐっとこみあげ胸は高鳴る。
大人を相手に少年が勝負を挑む辺りは大げさな設定のようにも思えるが、
小柄な体を最大限に利用して知恵を使って独走する辺りは小学生に対しては立派な説得力があるだろう。
バイクのレースと同じ概念だ。
そうして、壮絶なラスト。
誇り高いネイティブアメリカンが少年と犬に見せた敬意。
読み終えて、涙が溢れ出してきた。
現在小学3年生である息子に用意した本だが、ぜひとも息子には読みきってもらいたいと感じた。
生きることに果敢に挑む少年から、強い勇気を読み取れることだろうと思う。
また、この本は全くのフィクションというわけでもないらしい。
古くから伝わる伝説とある事件をヒントに作られたらしい。
原題名はストーン・フォックスであって、主人公は少年ではないらしい。
大人向けに書き直しても読み応えのあるものが出来そうな感じだ。
できるだけ多くの子ども達に読んでもらいたい。
そう思った。