ドイツの犬はなぜ吠えない?
紐なしで地下鉄に乗り込むわんこたち、「犬飼い免許証」取得を目指す飼い主たち、犬の扱いをめぐるメディアでの大論争、過激化する「動物愛護テロ」…。犬と動物をめぐる硬軟さまざまな騒動を、ペット大国ドイツから報告

福田 直子(著)
新書; 213p; 17x10.6cm
平凡社(2007-01)
¥ 777 (税込)
Amazon.co.jp カスタマーレビュー(5件)
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(2007-05-17)
眠る犬の周りで騒ぐ人間達
犬に関わるニュースを並べただけの本ですが、
著者が思想を持ち込まないことで、
自分の素直な直感で”動物愛護が進んだ世界”を
見学することができます。
文章は平易に書かれており、犬種など細かく知らなくても読み進められます。
政治問題に発展する動物愛護活動など、
外国人の精神を知るという意味でも有用な一冊です。
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(2007-03-25)
現実と違いすぎる…
著者よりも長期にわたるドイツ滞在経験があり、犬を飼っておりましたが、最初から最後まで首をかしげました。ほとんどの話が特殊な、または個別的な事例に過ぎないにもかかわらず、著者はドイツではすべてがそうであるかのように論じています。本を売るテクニックであるのかもしれませんが、こういうのはいただけません。ドイツの事情に疎い日本の読者ならば、すべてを鵜呑みにするでしょうが、現実と本書の中で語られていることの乖離を知る者にとっては、何とも不可思議な読書体験です。
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(2007-01-26)
なんでも極端に走りがちな国、ドイツ。
著者の書籍はどれも、ドイツ人の生の声や視点を伝えてくれて興味深い。
本作は日本でも相変わらず人気の高い「犬」についてのレポートだ。
犬を飼うのに資格試験があったり、しつけにやたらと厳しかったりするのは、まさにイメージどおりの「ドイツ」といったところ。
紐をつけずに散歩できたり、会社に連れて行くことが認められたりと開放的な一方で、あまりに過激な動物愛護運動や飼い主の責任の重さなど、著者の視点はドイツ礼賛一方ではなく、マイナス面もしっかりと伝える。
どうもドイツという国は「極端に走りがち」という気がする。
ドイツと日本は似たもの同士と言われるが、日本の犬界も果たして今後はこうなっていくのか・・・。
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(2007-01-16)
ペット先進国の犬事情
ドイツでは街中を犬がノーリードで歩けると言う。もちろんバスや電車にも一緒に乗せることができる。レストランに犬を同伴しても断られることもない。犬好きにしたらなんとも羨ましいように思える。しかし自由には責任と義務が伴うわけで、この自由を手にするためには飼い主も犬もさまざまな条件をクリアしなければならない。かくして犬たちは飼い主とともに犬の学校に通い、飼い主は資格試験を受ける。
動物愛護についても、過激派から穏健派までものすごく幅がある。肉や魚は言うに及ばず、鶏卵や牛乳でさえ口にすべきでないと菜食主義を掲げる団体は、成長期の子供にさえ乳製品を与えないというから驚きだ。虐待はむろん断罪されるべきだが、一足飛びに食文化までも否定するのは考えものだろう。
ドイツ原産でおなじみのジャーマン・シェパードやダックスフンドの過去と未来についても言及されていて、流行によって引き起こされた乱繁殖の影響を取り上げている。そして極めつけが「犬税」だ。これは州によって税率が違うらしいが、徴収の目的は「責任ある飼育」であり、簡単な気持ちで犬を飼わないための抑止効果を狙っているというから日本でも見習ってはどうかと思う。
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(2007-01-15)
ドイツはいかにして犬を社会の一員としているか
初めは、本の目次をチラッと見て、「ピンシェル」の項目が無いドイツ犬の本なんて!と、生意気にもマニアックに思いました。ところが読み進むにつれて、ニュース・ブログの乗りで、スイスイと新奇の「ドイツいぬ事情」が展開されていくのには、ただ感嘆。シェパードの起源、犬の税金、動物愛護の政党など、知らない事が次々に書かれていて、一気に読みました。
犬がニュースになった事件を追って、著者は関係者に直接インタビューしています。そのドイツ人との会話が、ドイツ人気質をうまく表していて、なまじのドイツ人論よりも面白い。自由と義務の原則を守るために、幼い頃から犬の社会教育をするドイツの犬学校の話も、正にドイツ魂そのものを見るようでした。
意識を集中しすぎて疲れている人には、この本を読むと本物のペットに触れるみたいに、心をホワッとさせてくれます。犬好きには勿論、動物好きの方、とりわけドイツ事情を知りたい方にもお勧めです。
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