法と動物―ひとつの法学講義

法学部や法科大学院に入ったばかりの人や、法律になじみのない人の関心を呼ぶと思われ、しかも、法の世界を比較的広く眺めわたせる「動物」を素材に、法の世界に入る。動物を通してみたわかりやすい法学入門。
青木 人志 (著)
単行本; 241p; 19.2x13.2cm
明石書店(2004-04)
法と動物―ひとつの法学講義 表紙
¥ 2,415 (税込)
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Amazon.co.jp カスタマーレビュー(2件)
おすすめ度4(2006-03-16)
動物の権利を語ることは可能か。
我が国の民法では動物は全て「物」です。
著者はヨーロッパの動向などを見ながら、「物」から「人」へという潮流が存在することは否定しがたいと言います。
しかし「動物の権利」という言葉が感じさせる違和感もあります。
「権利」という言葉の持つ多様性、具体的内容がはっきりしない、訴訟との接点がないなど、著者はひとつずつこの理由を説明し、詳しく解説しています。

おすすめ度4(2005-09-08)
気がついたら法の密林を、動物を追いながら歩いていた
この本、サブタイトルの通り、法学入門でもあり、取っつきやすい動物をきっかけにして読者を法の密林へ招待する書でもあり、西欧との対比で日本の文化、社会を深く省みながらそれらに根ざす法の過去、現在、未来を探訪する書でもある。

私は一応法学部にいた為、法に関して拒否感がない分有利に働いているのだろうが、実に興味深く、楽しく読めた。必ずしも動物好きではないと告白する著者だが、読者を法の密林へ誘う為の、「馬の鼻先の人参」としての動物という狙いは見事に的を射ている。読者を逸らさないのは「大岡裁き・・・」と同じ。著者の明るく且つ真摯で親切な人柄が偲ばれる。

とはいっても、法律に拒否反応ある人にも自信をもってお勧めする、とまでは言えないので星4つ。でも私が学生時代に著者が法学講義をしてくれていればもっと法学を勉強したろうに悔やまれる。

実に平明で読みやすく平衡感覚にすぐれていて、読んでいて気持ちがよかった。

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