犬の科学―ほんとうの性格・行動・歴史を知る
犬の科学研究の全分野をやさしくまとめて、これまでの誤りを正し、そのうえ、面白い逸話を紹介している。本格的な生物学にもとづいているのに、エンターテインメント。犬の祖先は狼なのかジャッカルなのか?犬にも罪悪感があるのか?などと考えている愛犬家には、たまらない。

スティーブン ブディアンスキー(著),渡植 貞一郎(翻訳)
単行本; 313p; 19x13.4cm
築地書館(2004-02)
¥ 2,520 (税込)
Amazon.co.jp カスタマーレビュー(5件)
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(2008-02-03)
あるがままに犬を愛す
4歳のオス犬を飼っているが、散歩中、犬に毛糸のベストを着せて帽子を被らせている女性から「その子は女の子ですか?」なんて訊かれ方をされると戸惑う。犬はオスかメスである。人は何でも擬人化をすることが好きではあるが、犬は犬としてあるがままに愛すべしと思う人は本書を読んで意を強くするだろう。今のところ、犬に関する幾多の啓蒙書の中でベストの本。
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(2006-11-26)
考え抜かれた犬論
著者は犬の専門家というわけではなく、『ネイチャー』などの編集に関わっていた人物。そのためかイヌにべったりという感じではなく、突き放して書いている。客観的で科学的な印象を受ける。著者の基本的な立場は、イヌは人間ではないということであり、イヌを息子や娘のように扱っている飼い主へ、痛烈な批判が行われる。
内容は、犬の歴史、習性、飼育法など。イヌが反抗的になるのはどうしてかとか、咬み癖の発生原因とか、実際にイヌを飼育するに当たって参考になることがたくさん書かれている。
確かに愛犬家から見たらぞっとするような部分も多い。飼い犬との愛情関係を疑うことになってしまうかも知れない。また、獣医やブリーダーからの反発もあるだろう。しかし、飼い犬と上手くやっていきたいと思ったら、本書が一番だ。
じっくりと読んで欲しい。
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(2006-02-12)
本当の愛犬家なら知っておくべき知識
愛犬家というのは、犬を人間として見てしまいます。そこが悲劇であったり、犬を理解できないものにしてしまうのですね。科学的に書かれた本はドライすぎて、盲目的に犬を愛している愛犬家にとっては、つらかったりしますが、この作者は自他共に認める愛犬家。犬への愛情がドライな科学的解釈のあいだ、あいだに現れています。
しつけの本で書かれている内容を本質的に理解することができたのが収穫でした。たとえば、しつけにご褒美のエサはいらないといわれますが、その理由は、「犬にとって最高の報酬のひとつは社会的に優位に立つものと絆が強まること」だから訓練するのにエサはいらないのです。なるほど。
星4つにした理由は、翻訳のまずさ。科学書の翻訳としては通じますが、一般書の翻訳としては×です。
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(2005-01-13)
内容はとてもおもしろいが訳文が・・・。
内容はわかりやすく、興味深い。
しかし、訳文にはあまり感心できない。
日本語の文章のリズムに合わない体言止めが多用され、読みながら突然思考が途絶される感じだ。
「主張しまくる」「アホ面」と言ったあまり上品でない訳語も見受けられる。
本全体が持つ知的な雰囲気が台無しにされているようで非常に残念だ。
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(2004-09-26)
飼う前に読んでおくといい本
ペットとして飼おうと思っている人が読むと、半分読み終えた時点で犬を飼うのが嫌になると思います。
犬は、愛犬家が思っているほど純真無垢でも無いし、私欲を捨てて飼主に奉公するつもりも無い。 ハイエナは一般的に人間に嫌われるが、犬はそれと一緒だったんだよ、というショッキングな「犬」の生い立ちに始まり、生い立ちに由来する特徴的な行動の意味などを科学的に説明してくれています。
自分はちゃんと犬を躾ける事が出来ている、と自認する飼主の方も、一読される事をお勧めします。
本書は犬を溺愛する飼主にほど読みにくい本かも知れませんが、動物としての犬を理解する事によって、ペットとしての犬への接し方を大いに考えさせられると思います。
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