犬とイギリス人―一つの国民性論 開文社叢書

イギリス人がとくに犬に示す特別な態度の中に、イギリス人の意識構造の一端を探ろうとする、異色の国民性論。英語のdogという語の内包的、含蓄的意味を追求するエンプソンの論文「英語の犬」、イギリス人の動物、食物、言語についての禁忌を剔抉するエドマンド・リーチの人類学論文などを梃子に、動物と人間の関係の仕方が、人間の存在様式の深層構造を照射しているさまを浮き彫りにし、あわせて、最先進近代国家イギリスを、「野性の思考」の論理で考察の対象とする。
大石 俊一(著)
単行本; 139p; 18.8x13cm
開文社出版(1987-11)
犬とイギリス人―一つの国民性論 開文社叢書 表紙
¥ 1,260 (税込)
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Amazon.co.jp カスタマーレビュー(1件)
おすすめ度4(2006-07-08)
犬である
 著者はジョイスなど英文学の研究者。イギリスについて長く研究するうち、ふと思いついて書いたのが本書。イギリス人をイヌというキーワードで分析したもので、なかなか説得力がある。かなり面白い。
godをひっくり返すとdogになるとか、イギリス人のペットへの態度は植民地支配と同じだとか、一見、荒唐無稽だが、読んでみるとハッとする。イギリス人というものが、ものすごく良く見えてくる。
薄い本だし、決して学術的な内容ではないが、イギリスに関心のある方にはぜひ読んで欲しいと思う。



ぷーちなび犬本