(2005-11-04)一愛犬家としては、この本で紹介されている出会いと別れについて
特別な感慨は抱きません。
むしろ盲導犬であることを止めるときの別れの寂しさは
ユーザーにとっては心の負担を小さくするために必要なことと思いました。
途中で何度も飼い主が変わるという事実が
時として誤解を生むこともありますが、
単なるペットであっても、その死が強烈な悲しみを伴わせることを思えば
半ば強制的にリタイアさせる仕組みは、
ユーザーにとっても盲導犬にとっても必要なことなのでしょう。
本作では、リタイア後の盲導犬の生活を追い
ボランティアによって余生を幸せに暮らす犬たちや
老犬ホームでの生涯を全うする犬たちを取材しています。
また、今作では様々な盲導犬ユーザーに取材し、
リタイアを決意した心の動きなども紹介しています。
浮かび上がってくるすべての関係者の姿は
私たち普通の犬と暮らす者たちと変わりありません。
愛犬の死を眼前にするより、リタイアによる別れが悲しくないということはありません。それぞれのユーザーはパートナーの幸せを心底望んでいるのだと教えられます。
一般の飼い主となんら変わることのない愛情を感じてください。
(2005-07-25)盲導犬の老いと死。
同時に人間の老いと死をも考えることにつながります。
「さよなら。ありがとう」
そう思える最期のお別れができる犬との関係を築き上げている著者。
そう言える最期の人生(犬生?)を見つめ続ける著者の
人間味にもっともっとふれたくなる一冊でした。
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