アメリカンドリーム

天涯孤独な男は、小さな愛犬スパーキーと出会い、ありふれた生活という幸せを手に入れた。その夢の先に待つものとは―。アメリカで活躍する獣医師・西山ゆう子がであった沢山の患者たち。そこにあるのは、それぞれの人生。その一つひとつがアメリカンドリームなのかもしれない。この物語の男が信じ続けた「アメリカンドリーム」は読者の心に何を遺すのか
西山 ゆう子(著)
単行本; 87p; 19x13.4cm
ジュリアン(2006-09)
アメリカンドリーム 表紙
¥ 1,000 (税込)
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Amazon.co.jp カスタマーレビュー(5件)
おすすめ度5(2006-11-22)
真実の幸福とは
フレッドの「これが、本当のアメリカンドリームだったんだ」という言葉に、非常に共感し、感銘を受けました。私自身もここ1〜2年ようやく、そう感じる事ができるようになってきたから。とかく人は、表面上華やかな世界にばかり、目を奪われがちですが、その華やかな塗装が剥がれ落ちた時には、潮が引くような勢いでそこから離れていきます。自分を心から信頼してくれる人が、たった一人だけでもいい、それだけで人は幸福を感じることができるのでは、日常のささやかなことに、感謝することを忘れずにいられたら人は幸福になれるのでは、そんな事を感じさせてくれました。ある程度人生経験を重ねた人にこそ、読んで欲しい本だと思います。

おすすめ度5(2006-11-08)
これは、青年と愛犬の“心中”の物語
 エイズが遠因で若くして死を余儀なくされた青年フレッド。その青年の短い生涯の後半生を救ってくれたのが一匹の犬スパーキー。その犬のおかげで、彼は穏やかな人生を見つけることができ、誰かのために生きる(この場合はスパーキー)ということのすばらしさを知る。自分の死後のスパーキーのことを思うと、誰も介入することができないほど幸せだった二人(?)の愛を完結するにはスパーキーの安楽死しかないと決断した、フレッドに対し、「身勝手だ」と思う人もいるかもしれない。しかし、病院から帰ってこないフレッドを待ちながら、不安な顔をしてすごしていたスパーキー。ケージから出し、そっと抱き上げた時、ゆう子先生を見上げた悲しい目。その時、彼女(スパーキー)の悲しみが瞬時に心に伝わってきたという、裕子先生の言葉。この個所を読んだ人なら、“心中”で終わる、この珠玉のラブストーリーを素直に感動できるのではないか。

おすすめ度4(2006-11-06)
思いがけないアメリカンドリームでした。
大国の片隅で、こんなにせつない小さな物語が転がっているなんて・・・胸がしめつけられました。
とても悲しいけれど、暖かい何かを感じます。
それはきっと、この物語が「血が通ったもの」だからだと思います。命と命のいとなみが確かにありますね。人間の都合による動物の安楽死というものは、いろいろ問題を孕んでいると思いますし、それに短絡に同情するわけにはいきませんが、ここに物語られる「生」と「死」のひとつの在り方には、共感せざるを得ません。
もう少し長いお話だと、もっとよかったと思います。でも、いい本でした。


おすすめ度5(2006-10-24)
泣きました
犬と暮らしている者としては、泣かずにはいられませんでした。
こんなにも哀しくて深い愛があることに胸を打たれます。
本当に相手を想うとはどういうことなのか、考えさせられました。
犬には人間を幸せにする力があり、犬を幸せにできるのは共に暮らす
人間の愛情だけなのですね。
読後は優しい気持ちに満たされました。

おすすめ度4(2006-10-04)
あの西山さんの本
以前から名前を聞いていた西山ゆう子さんの本が出た! それだけでも買ってしまいました。獣医としてアメリカで活躍している西山さんの視線は、“ペット”というくくりでばかり動物を見てしまう私たちに新しい考えを与えてくれます。
この本でもスパーキーという犬の運命に悩む西山さんの真摯な視線に驚かされました。
安楽死を選ぶことがスパーキーという犬の幸せなのか、人間のエゴなのか……。
小さな幸せ。自分が一緒に住んでいる犬とのことと照らし合わせて読んだら、もっと深い“ドリーム”の意味が見えた気がします。
暖かい本でした。

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